目に見えるもの
私の所の職場に美大出身の者がいる。彼にかかると、まったく違う世界を見せてくれる。肌色は、白と、赤、オレンジ、黄色、茶色なのだそうである。また、ある時は鉛筆を持って、線画をクシャクシャと書き始めた、何かと思ったら、肘の所の皺から書き始めた一筆書きのアポロの宇宙服であった。絵心のない私にとっては、どうも彼とは見えている世界が違うようにしか映らない。
また、ある時数学科出身の者と話した経験。一面数字だらけの、有る統計の一覧を見ていた彼が、「増加の傾向がありますね」とのこと、数字が苦手な私にとってはどうも、「増加」どころか、呪文にしか見えない。
人間は、お互い目で見えている物は誰にとっても同じように見えているつもりでいるが、ひょっとすると人によりまったく違って見えているのかもしれない。
これもまた、ある人の自己紹介から、
>画像や動画がちりばめられたコンテンツを見ても、自分にはさまざまな文字が
>飛び交う様子が想像されてしまいます。
とのこと。こんな人にとっては、デジタルなネットの世界はおろか、リアルの世界も2進法か16進法の世界に見えてしまうのではないだろうか?ちょうど、あの「マトリクス」の「ネオ」にとって、リアルの世界がデジタルの網の中に見えてしまったように。










