ネットの未来・・
「ネット社会の未来像―神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド3 神保・宮台激トーク・オン・デマンド 」というのを読み終えた。メディア系に意見を持つ方の討論会。技術者の方からの意見は、ティム・オライリーのWeb2.0の提唱に始まり、日本では「Web進化論」で世間の耳目をあつめている。
この本は、そのWeb2.0のアンチテーゼとも言えるかもしれない。明るい未来を説くのが「Web進化論」であるのに対し、この本の論客は次のような事を論議している。(神保氏の後書きから)
1)インターネットは必ずしも開かれた社会をもたらさない。
2)真の自由競争は一握りの勝者と大量の敗者を生む。
3)ネットの普及によってむしろ国家や権力の統制が進む可能性がある。
4)インターネットが自由な論議よりもむしろ社会の監視機能の強化に寄与する可能性が高い。
もともとインターネットが持っている開放性、自由参入、誰でも発信者になれる、ネットワーク性、中央に依存する必要がなくなる、などネットの長所と呼ぶべき要素が、実はすべて諸刃の剣となる可能性を持っていて、専門家の間ではどちらかというと諸刃のうちの悪い方のシナリオを想定するのが当たり前になっているという事実は、正直の所以外であると同時に衝撃的であった。
という、編者の後書きであるが。技術者の論議とは異なり、社会学・メディア学などの学者の間では、そのネットの問題点を重視しているようである。まあ光が有れば陰もあると言うところ、物事は両面から見なくてはならない。
