桜の下には
ここ数日春の陽気で、一気に春になるなと思っていたが、昨晩から急に寒くなって、いわゆる「寒の戻り」。寒くて仕方がない。満開の桜にとっては、かわいそうであるが。
桜と言えばやはり夜桜。夜の闇の中、街灯に照らされて、はらはらとちる桜は、艶やかそのもの。風がさ~ぁっと吹いてくると、辺り一面桜の花びらに覆われる。夜一人で公園にいると、まるで、映画のワンシーンのよう。
あまりにも艶やかすぎて、この世のものとも思われない光景。この耽美的な美しさの裏には、醜いものがないと、バランスがとれない。とでも感じたのだろう梶井基次郎の作品に「桜の樹の下には」では、「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!」という一節がある。作者がそう言いたい気持ちも理解できそうなほど、確かに、美しい。こういう寒い日には、あの「お花見」の醜い姿がないであろうから、有る意味でお花見の日なのかもしれない。
【お花見】
・ 数回しか行ったことがないのだけど、車で上っていけるので、夜中にいけるところがいい、青山霊園。
・ なんと言っても、東京の中心皇居の北に位置する、靖国神社と共に桜の名所。戦没者の施設がある千鳥ヶ淵、靖国にお参りするのなら、こちらにお参りするのが良いのかも。
・ やはりここは外せない、上野公園。正式名所は上野恩賜公園、というのだそうだ。
・ 古くから江戸の庶民に親しまれてきた、隅田川。隅東奇譚でも読みながら。
・ 江戸時代からの桜の名所、飛鳥山、その歴史はこうなんだそうです。